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技術コラム

大径スピンドルの加工におけるポイント

大径スピンドルの加工におけるポイント

スピンドル(英語:Spindle)とは、工作機械に取り付けたワークを回転させる主軸や、ワークを加工するための工具を取り付ける軸部分などのことを指します。旋盤のスピンドルにはワークを取り付け、フライス盤やマシニングセンタのスピンドルには切削工具を取り付けて使用します。

大径スピンドルを加工する際は、

  1. 旋盤加工(旋削):主に外形を加工
  2. BTA加工:比較的大径の長尺穴加工
  3. ガンドリル加工:比較的小径の長尺穴加工
  4. 研削加工:研削盤を使用して、切削加工よりもさらに高い精度を出すことができる機械加工

という4種類の加工方法がよく使われます。

工作機械のスペックを決定するスピンドルは、剛性と精度が重要になります。剛性については材質選定の段階で、SCM440など剛性の高い材質を選定するという点がポイントになりますが、精度、具体的には同軸度・内外径の寸法などが重要で、加工中にビビリや振れ、たわみが起きないように専用治具を製作するなど、チャック方法を工夫したり、断続切削ではなく連続切削にするなど加工方法を工夫することが求められます。

 

「BTA・ガンドリル加工.com」の大径スピンドル加工

「BTA・ガンドリル加工.com」は、

  • 加工能力Φ1,200×15,000の超大型NC旋盤、加工能力Φ490×5,000の大型NC旋盤
  • 加工能力600✕13,000、Φ33~265のBTA加工機
  • 加工能力1,290✕2,200、Φ4~32、L1,500のガンドリルマシン

といった、自社開発機を含むNC長尺旋盤・BTA加工機・ガンドリル加工機を複数台保有しております。

”大径”スピンドルというと、一つの目安としてφ100以上が大径と言えますが、ここまで径が大きいスピンドルを加工できる設備を持っている企業は非常に限られます。しかし「BTA・ガンドリル加工.com」は、上記のような加工設備を複数台保有しているため、大径のスピンドルの加工も問題無く対応可能です。

「BTA・ガンドリル加工.com」を運営する深江特殊鋼株式会社は特殊鋼の鋼材商社ですので、ステンレス鋼や工具鋼、チタン系・アルミニウム系金属のような特殊鋼の調達から熱処理、配送まで一括対応可能です。また、大径スピンドル加工はもちろんのこと、鋼材商社としてのネットワークを駆使することにより、フライス加工や研削・研磨といった機械加工から熱処理、表面処理にも対応可能です。

 

大径スピンドル加工の事例・実績

①NC旋盤スピンドル

こちらは旋盤に使用されるスピンドル部品です。 材質はSCM440、外形φ290、長さ591mmの素材にφ118の穴を貫通加工にて実施、その後旋盤にて外形の荒加工を行いました。

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②専用機械の主軸

こちらは専用機械の主軸部品です。材質がSCM440、外径140、材料長さ413の素材に穴径φ45の穴を貫通加工により製作しています。SCM440は構造用合金鋼に分類され、クロムモリブデン鋼の一種です。通称「クロモリ」などと呼ばれています。 炭素量は、0.38~0.43%となっており、焼入れ焼戻しの熱処理を行い使用されることが多い材質です。 同程度の炭素量であるS45Cと比較して、モリブデン等の合金が添加されているため加工する際は少しねばりがあるように感じますが、安定して加工可能な材質です。

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③地質調査機械のスピンドル

こちらは、地質調査機械に使用されるスピンドル部品です。材質はSCM440、外径はφ246、長さ1393mmの素材を外径荒加工後BTA加工機にてφ173の穴を貫通加工しました。

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④加工専用機のスピンドル

こちらは、加工専用機に使用されるスピンドル部品です。材質はSCM440、外径φ70、長さ612mmの素材を調質の熱処理を行い、φ32の穴を深さ228mmまで加工を実施しました。

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大径スピンドル加工に関するよくある質問

Q.片側貫通は可能ですか?

A.基本的には両側貫通にて加工しておりますが孔径と長さによっては、片側貫通可能でございます。 詳細はお問い合わせにてご確認ください。

Q.どこまでの長さが加工可能ですか?

A.自動見積では2000mmまでですが、それ以上もケースによっては加工可能です。 詳しくは、お問い合わせください。

Q.孔径、孔の曲がりの公差はいくつ程度ですか?

A.孔径:±0.2~0.3程度 孔の曲がり:1mにつき1mm程度 ですが、小径の場合は曲がりが大きくなる場合があるため、別途お問い合わせにてご確認ください。

Q.加工面の面粗度はいくつ程度ですか?

A.標準では、Ra=25にて対応しております。

 

大径スピンドルの加工なら、「BTA・ガンドリル.com」にお任せ下さい!

今回は大径スピンドル加工について解説しました。

大径スピンドル加工についてお困りごとがございましたら、「BTA・ガンドリル.com」にご相談ください!

 

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