技術コラム
ガンドリル加工の業界用途と加工事例
自動車業界
自動車部品は主に排気系部品、エンジン部品、駆動系部品、足回り系部品に分かれます。各部品で求められる特徴が異なるため、用いられる合金も変わってきます。排気系部品には耐食性の高いステンレス鋼が主に用いられます。またその他3つにはエンジンの熱に耐えられる合金が必要になります。そのためクランクシャフトなどには主に強度と耐熱性が高い構造用鋼が用いられます。
自動車業界でのガンドリル加工事例
スペーサーブロック
例えばこちらは自動車用プレス金型のスペーサーブロックの事例です。 サイズは400*435*580であり、金型用スペーサーブロックとしては非常に大きい部類となります。φ26、深さ350の穴を21穴加工実施しております。
SS材は広く流通し自動車業界でも利用されますが、鋼の中でも粘りのある材質となっており、切り屑が長く繋がりという特徴があります。そこで、深穴加工をする場合は切り屑を効率的に排出させる必要があります。BTA・ガンドリル加工.comでは積み重ねてきたノウハウを基に工具形状等に改良を加え、早く安全な加工を実現しております。
また、この様な大型部品は素材調達と加工先が別々になることが多く、運搬や納期管理等の余計なコストが発生することが多々あります。 しかし、BTA・ガンドリル加工.comでは素材調達から加工まで一貫対応可能なため、お客様はトータル価格と最終納期のみの管理だけでよく、管理コストの低減につながります。
船舶業界
現在の大型船の材料は軟鋼が主流になっています。軟鋼とは炭素含有比率が0.2%以下の鋼のことで、粘り強く、加工がしやすいという特長があります。軟鋼を利用することで、従来の鉄船と比べて約8割程度の重さの材料で同じ強度の船を建造できるため、船の軽量化が可能です。また上甲板の中央部や船底中央部の外板など、特に強い負荷のかかる部分には、高張力鋼が用いられることがあります。高張力鋼は軟鋼と比較し高価ではありますが、より引っ張りに強いため板厚を薄くすることができます。そのため同じ強度でより船体の重量を軽くすることができます。船舶業界では、モーターのシャフトなどにガンドリル加工が行われます。
船舶業界でのガンドリル加工事例
舶用エンジン部品
例えばこちらは船舶業界向けに製作した舶用エンジン部品の事例です。材質はSCM415で、外径Φ39、穴径Φ22/14、材料長さ560mm、加工長さ400/160mm、重量5 kgで製作しております。
船舶用エンジンは、3万点もの部品からなる巨大な精密装置です。クランクシャフトやシリンダヘッドは、その膨大な点数の部品の中で特に重要な部品です。部品加工のほんの少しの、3万点もの部品が組み合わさると重大なエンジンの不良につながることがあります。BTA・ガンドリル加工.comは高精度なガンドリル加工の実績から、精密部品に対しても案件を多くいただいております。
鉄道
鉄道車両には様々な合金が使用されています。車体では主に,炭素鋼,ステンレス鋼,アルミニウム合金が用いられます。車輪やブレーキなどの台車部分では、炭素鋼や鋳 鋼などが使用されています。また、内装品や電気部品には,樹脂材料や銅合金などが用途にごとに使い分けられています。メインとなる車両部分は、強度はもちろん、耐蝕性やリサイクル性、遮音性、制振性などが求められ、炭素鋼が用いられることが多いです。またアルミニウム合金は,軽量化を目的として利用されます。
鉄道業界でのガンドリル加工事例
車両部品シャフト
例えばこちらは鉄道業界向けに製作した車両部品シャフトの事例です。材質はS45Cで、外径Φ65、穴径Φ13、材料長さ400mm、加工長さ400mm、重量10 kgで製作しております。
シャフトとは、鉄道部品において推進力を伝える回転軸のことで、車輪に動力を伝える重要な部品です。BTA・ガンドリル加工.comでは列車用だけでなく他業界のシャフトのガンドリル加工を行っております。
工作機械
工作機械とは、機械を生み出すための機械のため、マザーマシンと呼ばれ、あらゆる製造業の原点となっています。私たちの身の回りにある様々な製品には、金属を加工して作られた多くの部品が使われています。
工作機械は金属材に穴をあける、削るなどの加工をすることで製品の部品を生み出しています。製品の品質は使用される部品の品質や精度によって決まるため、工作機械には高い精度での加工が求められます。そんな工作機械に使用される部品にも高い精度が求められることは言うまでもありません。
BTA・ガンドリル加工.comでは、積み重ねられた加工実績により高精度での工作機械部品のガンドリル加工が可能です。
工作機械部品のガンドリル加工事例
スピンドル
例えばこちらはホーニング盤と呼ばれる工作機械のスピンドルに使用される部品です。 材質はSCM440、調質後の外形φ133、長さ464の素材にφ21のガンドリル加工を行いました。その後旋盤にて荒加工を行い、最終仕上げはお客様にて実施されました。
今回は先に調質を行い、旋盤にて荒加工を実施しましたが、荒加工後に調質を行うことも可能です。 BTA・ガンドリル加工.COMではワークサイズや加工形状、硬度が必要な部位等によって最適な熱処理方法をご提案することが可能です。 また、荒加工形状もストレートの段付きだけでなく、テーパー形状にも対応可能です。
産業機械
産業機械は、あらゆる工場や作業現場で活躍している機械であり、様々な分野で産業機械が利用されています。製造機器や検査・分析装置、運搬機械などの部類に分けられますが、主に工場や作業現場などで利用される機会全般を総称して産業機械と呼ばれます。現場において人とって困難な作業、不可能な作業を代行する機械のため、私たちの生活を支える重要な機械といえます。
産業機械のガンドリル加工事例
シート成形機 熱板
こちらは、産業機械の業界向けに製作をしたシート成形機用の熱板の事例です。シート成形とは、プラスチックシートを熱し型にはめることで成形を行う方法です。本事例はシートを熱する際に用いられる熱板の加工を行いました。棒状のヒーターであるカートリッジヒーターを差し込む穴を、ガンドリル加工機にて貫通後、装置への取付やヒーター固定に用いる穴加工をマシニングセンターにて実施しました。
通常貫通穴はワークの両側から加工するため、合わせ部に段差が発生します。この事例ではカートリッジヒーターを差し込むため、穴の内部に段差等があるとヒーターが通りません。そのため片側から貫通させる必要があり、加工深さが700を超えます。そのような加工にはガンドリル加工機を活用します。
ガンドリル加工のことならBTA・ガンドリル加工.comにお任せ下さい!
今回は、産業機械の特徴とガンドリル加工事例ついてご紹介しました。BTA・ガンドリル加工.comは、「特急」、「単品」に強い、BTA・ガンドリル加工の加工受託サイトです。材料調達から加工まで一貫対応します。ガンドリル加工でお困りのことがあれば、BTA・ガンドリル加工.comまでお問い合わせください!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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