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BTA加工とは

BTA加工とは、Boring and Trepanning Associationの略で、深穴切削加工のことです。深穴加工は、一般的に穴径に対して切削する加工の長さが10倍を超える穴をあける加工のことを指し、良好な仕上げ面で仕上げるには、BTA加工機のような特殊な機械と技術が必要となります。こちらの記事では、BTA加工の特徴から種類、加工プロセス、そして実際の加工事例までご紹介します。

BTA加工の特徴

BTA加工は、切りくずを外部に排出しながら穴あけをすることができます。深穴加工において、切りくずの排出性は一番の問題点となります。これをクリアしなければ高能率、高精度加工はできません。BTA加工では、特殊なドリル形状と排出方法によりスムーズな切りくずの排出を実現しています。これにより穴の面粗度や直進性に優れ、高精度の穴加工が可能となります。

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>>マシニングセンターで深穴加工が難しい理由はこちら

BTA加工の用途

上記のような特徴をもつBTA加工は、様々な製品を作り出しています。ここでは、BTA・ガンドリル加工.COMでよく加工している製品を4つご紹介いたします。

①熱板

②ホットプレス金型の冷却水穴

③油圧機器のベースプレート

④長尺シャフト部品

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BTA加工とガンドリル加工の違い

深穴加工をする方法として、BTA加工と同時によくガンドリル加工の名前が同時に挙がります。BTA加工とガンドリル加工の違いは「ワークの穴径」にあります。BTA加工は中・大径が、ガンドリル加工は小径が得意です。BTA・ガンドリル加工.comでは穴径がφ33以上ならBTA加工で、穴径がφ32以下ならガンドリル加工で対応しています。

>>BTA加工とガンドリル加工との違いについて詳しくはこちら

BTA加工の種類

BTA加工には3つの加工方法があります。

1つ目は、「ソリッドボーリング加工」です。ソリッドボーリング加工は、最も一般的なBTA加工の方法で、無垢なワークに深穴あけ加工を行います。

2つ目は、「トレパニング加工」です。トレパニング加工は、中心部に芯を残して加工する方法です。ワークに大径の穴をあける場合に採用されます。

3つ目は、「カウンターボーリング加工」です。ワークに既に穴があいている、もしくはパイプ状のワークの穴を拡げる際に採用されます。また、面粗度や精度が必要な場合にも採用されます。

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BTA加工の加工プロセス

BTA方式は以下のステップによってなりたっております。

1.タンク内の切削油をポンプで加圧

2.高圧切削油がプレッシャーヘッドに送られる

3.切削油が穴とボーリングバーの間隙を通過して刃物に到達

4.切削油が切粉を含有してボーリングバー内部を通過

5.切削油と切粉が分離され、切削油はタンクへ戻り、切粉は機外へ排出される

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BTA・ガンドリル加工.comが保有するBTA加工機

BTA加工には専用の設備が必要です。BTA・ガンドリル加工.comでは、BTA専用の機械を4台保有しています。

1.自社開発自動搬送装置付BTAマシンGS1445

2.九州東芝機械製大型BTAマシンDBH25100S

3.九州東芝機械製BTAマシンDBH1030B

4.河原製BTAマシンKS-1300

>>当社が保有する設備について詳しくはこちら

BTA加工事例①射出成型機のシリンダー

こちらは、射出成型機に使用されるシリンダー部品です。材質はSCM440、外径φ105、長さ581mmの素材に旋盤加工後φ33の穴をBTA加工機にて貫通加工を実施。その後、横型マシニングセンターにて外形部に傾斜穴加工を実施しました。

丸材の外形部への機械加工は旋盤ではネジ加工や単純な溝加工は可能ですが、今回の事例のような穴加工、更に角度がついているものは旋盤では加工が困難です。そのため、BTA・ガンドリル加工.COMでが保有している横型マシニングセンターにて加工を行いました。

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BTA加工事例②包装機器のスリーブ

こちらは、包装機器に使用されるスリーブ部品です。材質はS45C、外径φ210mm、長さ1876mmの素材にφ125の穴をBTA加工機にて貫通加工しました。

この案件は本来は長さ310mmの製品ですが、数が多くあったので、長尺の状態で加工し、その後切断して正規寸法にして納品しております。このようにすることで、加工機への素材の着脱回数を減らし、工数削減をすることでコストダウンにつなげております。

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BTA加工事例③大型工作機械の主軸

こちらは、大型工作機械に使用される主軸部品です。材質はSCM440、外形φ230、長さ2000mmの素材に外形荒加工後調質を行い、φ75の穴を貫通加工を実施しました。

SCM440はクロム鋼にモリブデンを添加した合金鋼で、クロムモリブデン鋼と呼ばれており、含有炭素量が0.40%前後となっております。通常は焼入れ焼き戻しを行い使用することが多い材質で、熱処理により硬度と強靭性を持たせます。

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BTA加工のことならBTA・ガンドリル加工.COMにお任せください!

いかがでしたでしょうか。今回はBTA加工について詳しくご紹介いたしました。

短納期対応

BTA・ガンドリル加工.comを運営している深江特殊鋼株式会社では、*24時間以内に見積もり回答を行い、最短2日で発送対応いたします。当社は、材料の取り扱いを行っている商社であるのに加え、24時間稼働の自動機も保有しているため、短納期での対応が可能です。

*その場で見積もりができる「自動見積もり」も可能です。

対応材質

鉄や非鉄、インコネル等の難削材はもちろんのこと、樹脂の加工実績もございます。

対応サイズ

φ600✕13,000までの加工サイズ、φ265までの加工径に対応しています。3台のBTA加工機が穴径φ33~265迄、1mmピッチで高精度な穴あけ加工を短納期で対応致します。

また、当社ではガンドリル加工もしており、φ32未満の穴径でも対応可能です。BTA・ガンドリル加工のことでお困りごとがございましたらお気軽にご相談ください。

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