技術コラム
ガンドリル加工で使用されるドリルについて
ガンドリル加工とは
ガンドリル加工とは、深穴加工を専門とする穴あけ加工のことで、主に鉄やアルミ等の金属、樹脂等に対して加工を行います。通常のドリルで深穴加工をすると内部で切屑が詰まってしまい、製品やドリルを傷つける恐れがあります。ガンドリル加工では、ドリルの先端から切削油を噴出させることで安全で高精度な深穴加工を可能にしています。
ガンドリル加工で使用されるドリルの構造
ガンドリル加工で使用されるドリルは、ドライバー、シャンク、ガイドパッド、切れ刃からなります。切れ刃には外刃と内刃があり、切り刃の反対側にガイドパッドが付いています。このガイドパッドがガンドリルを安定させる役割をしています。
ガンドリル加工で使用されるドリルの種類
標準ガンドリル
ガンドリルは、高精度での深穴加工だけでなく、加工安定性から小径穴の加工にも効果的です。先端刃の刃径の大きさを変更することにより様々な穴径の加工ができます。また、アルミや樹脂、高硬度材など、様々な材料に対応しているため、汎用性の高い工具といえます。
ギドニホールタイプ
オイルホールを三日月形状にすることで、加工の安定性をより高めたタイプのガンドリルです。オイルホールを大きくすることで切削油量を確保し、よりスムーズに切屑を排出させることが可能です。
ダブルガイドパットタイプ
こちらはガイドパッド部分が標準タイプよりも長いタイプです。強度が高いためよりドリルの直進性が高くなっています。
高送りタイプ
標準タイプの2～3倍のスピードで加工可能な高送り用として使用されるガンドリルです。切れ刃のすくい面に突起や溝があり、チップブレーカーとしての機能を持たせています。それにより切粉の分断性が向上しています。切削抵抗が低くなるため、高送り加工でも精密な加工が可能です。
ガンドリル加工事例のご紹介
シャフト
こちらは搬送装置とシャフトに使用される部品の事例です。
材質はS45C、外形φ55、長さ830の素材にφ20のガンドリル貫通加工を行いました。
BTA・ガンドリル加工.COMでは外形及び長さは荒加工まで対応し、 お客様にて高周波焼入れ、仕上げ加工を実施さました。
ゴム成形機用熱板
こちらは、産業機械向けに加工をしたゴム成形機用熱板の事例となっております。6Fプレートにガンドリル加工を実施しております。外径40*490*1714、穴径20、加工の長さ最長1794、重量265にて加工いたしました。
プレス金型用鋼材
こちらの事例は、自動車のプレス金型用の金型です。材料はSKD61を使用しておりサイズは180*290*400で製作いたしました。ガンドリル加工機にてφ10の傾斜穴を貫通加工、及びマシニング加工にて取付穴等の加工をしました。
素材に対して斜めに加工する穴は通常は横M/C等を使用しますが、深穴は専用工具が必要となります。また、横M/Cで加工が難しい深穴はガンドリル専用機でワークを傾けて加工しなければなりません。そのため専用工具の購入やワークセット等で高コストになりがちです。
BTA・ガンドリル加工.COMでは専用工具を保有し、ワークのセットもこれまでに築き上げたノウハウにより低コストでの加工が可能です。 傾斜穴でお困りの際はぜひご相談ください。
ガンドリル加工のことならBTA・ガンドリル加工.comにお任せ下さい！
今回は、ガンドリル加工に使用する工具をご紹介しました。BTA・ガンドリル加工.comは、「特急」、「単品」に強い、BTA・ガンドリル加工の加工受託サイトです。材料調達から加工まで一貫対応します。
上記でご紹介した、当社の加工機の最大加工サイズは、1,290✕2,200、加工径はφ4～32、最大加工長は1,500です。3台のガンドリル加工加工機が穴径φ4～32まで、1mmピッチで高精度な穴あけ加工を短納期で対応いたします。ガンドリル加工でお困りのことがあれば、BTA・ガンドリル加工.comまでお問い合わせください！最後まで読んでいただき、ありがとうございました！
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