技術コラム
ガンドリル加工が可能な素材~ステンレス鋼~
ステンレス鋼の特徴
ステンレス鋼は鉄とクロムを主成分とする合金鋼です。クロムの働きにより、非常に薄い保護被膜を形成するため、錆に強いという特徴があります。耐食性の高さから、屋外での利用に適しています。さらに熱性、強度も十分なため、様々な用途で利用されています。冷蔵庫などの家電から、煙突などの産業機器まで、私たちの生活の至る所で目にすることができます。
ステンレス鋼は、加工性は高いものの、熱伝導率が低いため切削する際に器具が痛みやすいという難点があります。そのためステンレス鋼は難削物にあたりますが、弊社ではステンレス鋼の深穴加工・細穴加工を高い精度で実現しております。
ステンレス鋼のガンドリル加工事例
例えばこちらは工作機械の業界向けに製作した研削盤 アクスルの事例です。
この加工事例の場合、材質はSUS440Cで、外径80、穴径4、材料長さ400、加工長さ400、重量15で製作しております。SUS440Cは、炭素を約1%、クロムを約17%含むマルテンサイト系のステンレス鋼です。この鋼は焼入焼戻しなどの熱処理によって、強度、硬度を飛躍的に向上させることができます。そのため特に強度や硬度を必要とする機械部品や刃物などに用いられます。
ステンレス鋼の中では最も高硬度を有する鋼ですが、BTA・ガンドリル加工.comでは高い精度でのガンドリル加工を承っております。
またこちらはステンレス鋼のSUS304による、丸棒の事例です。外径Φ50、穴径Φ22.45、材料長さ194mm、加工長さ170mm、重量3 kgで製作しております。
SUS304はクロムとニッケルを成分に含むオーステナイト系ステンレスの代表格です。最もよく使われるステンレスです。鉄や錆に強く、高温、低温下でも強度を維持する性質から、最も利用頻度の高いステンレスです。
溶接加工は容易ですが、力を加えると硬化してしまう加工硬化が激しく出るという難点があります。そのためSUS304はドリル加工には向きませんが、BTA・ガンドリル加工.comでは蓄積したノウハウにより、高い精度でのSUS304のガンドリル加工を行っております。
ガンドリル加工のことならBTA・ガンドリル加工.comにお任せ下さい!
今回は、ステンレス鋼の特徴とガンドリル加工事例についてご紹介しました。BTA・ガンドリル加工.comは、「特急」、「単品」に強い、BTA・ガンドリル加工の加工受託サイトです。材料調達から加工まで一貫対応します。ガンドリル加工でお困りのことがあれば、BTA・ガンドリル加工.comまでお問い合わせください!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
お問い合わせはこちら